ケーススタディ

Puckdx™:TTPのカプセルコーヒー・サイズのロボット

Puckdx™ は、TTP独自のフレキシブルで低コストのソリューションの1つ。サンプル・トゥ・アンサーの診断アッセイを、シンプルで使いやすいデスクトップ・デバイスに変換する。Puckdxはヒト体外診断機器の分野でディアソリン社(DiaSorin SpA)に対し独占的ライセンスを許諾している。アニマルヘルスやサンプル調製など、他の分野にも応用可能だ。

背景

ベッドサイド診断市場ではまず精度や使いやすさ、信頼性が要求される。TTPはさらに、最近の共通したニーズに着目した。アッセイのメニュー拡大に対応できること、実装面積の小ささ、そして何より、低コストであることだ。

ソリューション

TTPの持つ流体操作や医療機器、大量消費製品に関する知識を組み合わせた結果、サンプル・トゥ・アンサー診断アッセイを自動化する、フレキシブルで低コストのプラットフォーム、Puckdx™ が生まれた。

成果

Puckdx™技術があれは、コストと処理速度、フレキシビリティの面で市場リーダーとなる可能性をもって診断市場に参入することが可能になる。設計はシンプル、システムはさまざまな化学物質やアッセイに対応する。

Puckdx™:サンプル・トゥ・アンサー診断アッセイを自動化する、TTPのプラットフォーム

通常の実験室では、サンプルはハンドヘルドかロボティックのピペットを使って分配、混合、溶出される。ほとんどの診断システムで、診断用のサンプル調整のために同じような流体操作を行う。

これを考慮した上でTTPは、実験台で行われるのと同じ方法でほとんどあらゆる手順を実行できる、独自のディスポーザブル・ピペッティングロボット・システムを開発した。

原理証明試験装置で設計アプローチを検証し、システムのさまざまなモジュールを特定。たとえばTTPの熱設計ノウハウにより、現在のPCRモジュールは7分で30サイクルを完了できる。

2018年には、サンプルから15分以内にDNA/RNAを抽出し増幅できるアルファ版プロトタイプを構築。

このモジュール式プラットフォームは分子検査やムノアッセイ用にカスタマイズし、また他の診断検査も組み込んで自動化し、低コストで使い切りのカートリッジに統合することができる。

Puckdx™カートリッジは、使用法も製造もシンプルになるよう設計されている。すべての試薬が内蔵され、可動部分は1つだけ、限界寸法も少ないため、基本的に頑丈で、高い製造収率と市場をリードする低コストを保証する。

Puckdx™システムは、複雑な検査をシンプルなデバイスに変換し、オペレーターに特別な専門知識も必要とせず、高速・超高速で分析結果を提供できる、完全にフレキシブルなソリューションだ。臨床試験のためのカスタマイズされたシステムは、12~15カ月で作成できる。

現在は、Puckdx™とTTPの超効率的な熱制御技術「LEX」を組み合わせ、超高速のポイントオブケア診断のための完全なソリューションを実現することを目指している。

これによって、サンプル・トゥ・アンサー分子アッセイが、調製後PCR時間2分でできるようになるのも夢ではない。

「液体処理をディスポーザブルにするというアプローチは、ラボベースのプロトコルを簡単に製品にするためのカギです。これによって迅速で低コストのアッセイ/プロトコル拡張が可能になります」

Piers Harding

Puckdx™を開発したTTP plcの発明者

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