ケーススタディ

TTP と株式会社セルファイバが提携、独自のアルギン酸培養技術で細胞製造に革新をもたらす――世界の数百万人に待望の治療が可能に

TTPとセルファイバ社が、細胞・遺伝子治療に用いられる細胞の製造を拡大するために提携。 セルファイバ社の拡張技術によって安価な生産が実現、大規模製造での生産性と製品品質の向上が期待される。 この技術は、iPS 細胞、間葉系幹細胞、T 細胞、 NK 細胞など、さまざまな細胞種に対応可能。 2 社の提携により、幅広い疾患に向けた細胞・遺伝子治療の使用に革新がもたらされると期待。

英国ケンブリッジ、2022 年 1 月 13 日:世界をリードする独立系の技術・製品開発企業である TTP plc(本社:英国ケンブリッジ)は、救命につながる細胞治療の製造に革新をもたらすと期待される新たな戦略的提携を発表しました。 

幹細胞治療は、パーキンソン病、がん、糖尿病、心臓疾患など、世界の最も深刻な疾患の治療に対し、画期的な効果があることが示されています。  

しかし、この細胞の大量生産には大きな課題があります。細胞生産はきわめて複雑で繊細なため、世界中の何百万の人々を救えるような大規模製造が困難なのです。  

TTP はこれまで、スタートアップ向けの卓上型システムから、Amgen 社や Sphere Fluidics 社などの大手の多国籍製薬・バイオテクノロジー企業向けのバイオプロセス施設まで、多様な細胞処理システムを提供してきましたが、今回の提携により、セルファイバ社の研究開発段階にある技術を、細胞・遺伝子治療向けの細胞を省スペースで安価に生産できる拡張可能な GMP 準拠機器に変換することが可能となります。セルファイバ社は、細胞生産のコストを大幅に削減する独自の細胞培養技術を有する、東京大学発のスタートアップ企業です。

セルファイバ社の技術は、培養する細胞を包み込む多孔質で中空、均一なゲルチューブで構成されます。チューブの直径はわずか数百マイクロメートルですが、長さは数キロメートルにもおよびます。高い細胞増殖率を実現するため(例:10 日間で 2,000 万個の細胞から 130 億個)、細胞はチューブに包まれ、ウェーブバイオリアクターなどの標準的なバイオリアクターで培養されます。 

セルファイバ社の技術は、細胞をバイオリアクター内のせん断応力から保護し、高密度の細胞培養を可能にするという、既存の細胞製造用の増殖技術に比べて大きな利点があります。また、製造に要するスペースを大幅に縮小し、その結果コストを削減し、歩留まりを向上させます。さらに、研究室からスケールアップまで一貫したマイクロ環境を提供し、プロセス開発を容易にします。

TTP の量産設計の経験とセルファイバ社の技術が融合することで、細胞治療の製造に革新がもたらされることが期待されています。 

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